カテゴリ
メモ帳
その他のジャンル
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ソーヤ海くんと語り合おう 3日目(7月21日午後)
“ギフト経済:新たな分かち合いの経済” 今回も高校生から就農した若者、都市部で働く人、農園を営む60代の方など 多様な参加者で行いました。 ワークショップではまずペアになって、与えるとは何かということを話ました。 「与えるとは、受け取るということ」 「与えるとは、愛」など・・・ なぜ与えられるのだろうか それは心の豊かさからできることだという。 世の中にあるお金は信頼関係の上で成り立っていて、価値が変化するものであり、 グローバル経済に大きく関わっている借金があるからこそ、私たちのお金が存在している。 一方、ギフト経済とは、お金でもなく、地域通貨や物々交換でもなく、与え合いの経済。 与える人ほど豊かになるという仕組み。 お米で例えると、一粒の種を蒔けば、500粒にもなるということ。 世界のギフト経済への動き 【Free Economy】 地図に自分の場所を点で示して、クリックすると でしリスト*が見れるようになっている。 これは資源を持っているのに、見せる・見える場がないため作られた。 【Free School】 掲示板などのカレンダーに自分の教えたい内容・時間・場所を記入する。 それを受けたい人は無償で学ぶことができる。 【カルマ・キッチン】 バークレーにあるメニューに値段のないネパール料理店。 食後にいくら払うかを「お客さん」が決める仕組みで、 伝票の代わりに封筒が置かれるそう。 その中に入っているカードには、 「合計0ドル。寛容の精神に基づいて、 この食事はあなたの前に来た誰かからの贈り物です。 私たちは、あなたがこの循環を続けてくれることを願っています。 もし、これから訪れるお客様へこの輪をつなげたいと思ったら、 封筒に無名の寄付を残してください。」 と書かれている。 この封筒にお金をいくら入れるかはその人の自由。 ギフトに対して直接の見返りを期待するのではなく、 信頼関係のない見知らぬ次の人に対してギフトを送るという思想、 「ペイ・イット・フォワード」が根底にあるレストラン。 日本にもあるそうです。 http://karma-kitchen.jimdo.com/ その他にも、ウィキペディアや臓器提供もギフト経済の一つである。 【バーニングマン・フェス】 特におもしろくてアツイのがこれと海くん。 アメリカの砂漠のような土地で開催される1週間のお祭り。 ここではお金を使わず、自分の責任で与え合いだけで生きていく。 外部の世界からほぼ遮断されていて、 電気、上下水道、ガスなどの生活基盤は整備されていない。 主催者側が用意するのは、 仮設トイレ群と食料の鮮度を維持するための氷のみ。 バーナー(参加者たちの自称)は、水、食料、衣類、住居、燃料など 自らの生存のため必要とするもの全てを、 自らの責任において事前に準備。 「市民」たる各参加者は、思い思いの場所に自らの手で 設営したテントやキャンピングカーを家とし、 他者と出会い、新規に友人を作り、交遊し、問題を解決し、コミュニティを形成する。 見返りを求めない「ギフト経済」と、 なによりも「親切なこころ」が共同体を成立させている。 広大な会場には、5万人もの参加者全員が仮装とパフォーマンスを繰り広げ、 100以上の音楽ブースが作られ、500以上のドームが建てられている。 参加者の手で大小多数のアートやステージなどが設置され、 昼夜を問わず、会場の至るところで多種多様な活動が実行されている。 自転車でバナナをひたすら配る人。 24時間、歯磨きが自由にできる歯ブラシステーション。 巨大ピラミッド 思い思いに仮装する人々 これらを経験した時の感覚が何か不思議で、心があたたかくなる、 自分の中に変化が起きると海くんは語っていた。 日本でもその動きが始まっているそう。 http://burning-japan.com/ ギフト経済への小さな始め方 「消費」から「貢献」へシフトすること。 自分は何を持っているのか、何を奉仕できるのかを考えることが第一歩。 無償の与え合いが広まるあたたかいアイディアの一つがこれ。 【スマイルカード】 例えば高速道路の料金所で 「次の人の分も払います。このスマイルカードを後ろの人に渡して」 と係りの人に伝える。 スマイルカードには 「これは知らない人に匿名の親切を与える実験です。 もしよかったらあなたも次の人に与えてみてください」と書かれている。 与える内容よりも行為そのものが大切。 与えることを始めると、「交換」ではなく、「信頼」へのシフトが起き、 何らかの形で、めぐりめぐって自分のもとへ返ってくると信頼できる。 自分から始まって次の人、また次の人…という循環の中で生まれた可能性が大切。 知らない人への親切・貢献を始めるのは、難しくはなさそう。 次に実際みんなで *【でしリストづくり】をしました。 で・・・できること し・・・してほしいこと をカードにそれぞれ3つ以上書く。 小さいグループになり、グループ内でそれぞれのカードを回して、 相手のしてほしいことに対してできることがあれば、サインをするというワーク。 またできることリストに自分のしてほしいことが書いてあればサインをする。 このワークでの感想をいくつか紹介。 ・同じ内容に複数の人がサインしているのを見ると、 そのグループの人たちのニーズや傾向がわかる。 ・自分のできることがほかの人の役に立てることがわかって嬉しい。 ・それぞれの特徴がよくわかる。など このワークショップを通して大きな気づきが2つ ①私たちはもう生まれたときからギフト経済の中で生きている ②意識の変革は難しいけど体感することでしか意識は変わらない。 実践することでしか実現しない。 「ギフト経済とは、一つの道で失敗しながら歩んでいく意識の冒険!」 と海くんは語っていた。 海くんはギフト経済の中で生きようとして実践中で、 今回のワークショップの参加費も100%お金ではなく、 海くんのして欲しいことと参加者のできることが一致し それを与えてもらえることで参加費割引になるような形をとっている。 それには彼自身、この活動をたくさんの人に知ってもらいたいという思いがあるから。 何でも単純にフリーだということではなく、 なぜフリーなのかを伝える工夫が必要だという。 最後には各グループで 自分たちの与え合いで何ができるかを話し、発表しました。 海くんのお話を聞くまで、ギフト経済が何なのかわからかったけど、 私自身、ギフト経済とは母が子に乳を与えるような 無償の愛のようなものだと解釈しました。 ギフト経済はいつも私たちのそばにあるけど、 お金を使った暮らしの中では、なかなか見えにくくなっていることを実感。 まずはスマイルカードを手作りして始めてみたい^^ 自分に周りにどんな変化が起こるのか楽しみです。
by soranoiee
| 2014-07-30 18:19
| diary
|
ファン申請 |
||