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森、自然の再生に向けて
~大地の水脈、気脈を読み、整える~ 9月14日15日と自然環境を読み、現地の自然素材を使った環境整備、自然治療をしている 矢野さんをお招きして、第2回森林再生実践講座を開催しました。 矢野さんは、庭師として仕事をしていく中で、土に興味を持ち、 働きながら大学で学びを深めつつ、実践の現場で生かしてきました。 近くの前深瀬川沿いを矢野さんのお話を聞きながら歩いてみた。 この大ケヤキは、ここ数年、年を追うごとに枯れ枝が目立ってきた。 ダム工事に伴う道路拡張工事で根のまわりを固めてしまって水と空気が 通らなくなったのが原因だろうと矢野さん。 すぐ近くの工事だけでなく、山側のかんがい水路埋設工事やU字溝なども 影響しているかもしれないという。この大ケヤキは、根のところは一つだが、 幹は二本になり、枝同士が上の方で接合している相生の木。 種生のシンボルツリーでもあるので、ぜひ守りたい。 翌日、風と光の森づくりにこれから係わりたい人が集まって、矢野さんとより実践的な学びを 愛農高校のキャンパスで行った。ここは矢野さんがかつて、さまざまな環境改善に 取り組んだところでもある。その結果も現場で確認した。 草刈りの矢野さん流のやり方を伝えてもらった。草を根のところからざくっと刈るのではなく、 風でなびいて折れ曲がるあたりを、鎌を風のようにスナップをきかえてサッサッと刈っていく。 そうすると、何度も刈っているうちに草が柔らかくなり、落ち着いてくるという。 池の水の流れが滞っていたので、通水工事をかつてやったのだという。 池のそばの桜の木が元気になっていた。 じゃり道の水の通り道を整える矢野さん。水が直進して道を削らないように、適度に蛇行させる。 土や石だけでなく、草も混ぜる。コンクリートやアスファルトの道も、 今の近代工法のように基盤となる土をがちがちに固めるのではなく、 水と空気の通り道を残すような柔らかい工法でやるべきだという。 このラグビー場は、矢野さんが手を入れる前は、雨が降るとぐちゃぐちゃになって 車も入れなかったという。今は適度に乾いて、気持ち良い草っぱらになっている。 最後はみんなで輪になり、感想をシェア。それぞれが新たな気持ちで 大地と向き合っていけると喜びの声が多数聞かれた。 「草刈は根こそぎとること」それが当たり前だと思っていた。 ところが、矢野さんの発想は、もっとやさしく、日々少しずつ、刈り取ること。 それは忙しい現代人には容易ではない方法かもしれない。 でも、本当に大切な自然との付き合い方。人が忘れていることを思い出させてくれるようだった。 自然と生きていくこと。共存していくこと。自然を見る眼を見直したい。 太古の土は、気が流れていたので、もっと暖かく、柔らかかったのではないか。 矢野さんは、縄文時代の自然と暮らしについて、目を輝かせてそう語った。 矢野さんにはできれば毎年来てもらって、学びを深めていきたいと思っています。
by soranoiee
| 2014-09-28 07:22
| diary
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