核心にせまる対話の場を

日本は今、大きな分岐点を迎えていますね。ほんの一部の金持ち、権力者が好き勝手できる世界を創るのか、民主主義、地域、多様な生態系、いのちを大切にする世界を創るのか。

南アフリカで、アパルトヘイトをやめて新たな国家として再出発しようというとき、今まで対立していた人たちが集い、本音を語り合いました。

自分の意見や立場に固執することを止め、将来起こりうる可能性について、率直に語り合いました。その結果、3つの重要な分岐点が明らかになり、それぞれの分岐点でどちらになるかによって、４つの未来のシナリオ（可能性）があることがわかりました。

結果的に南アフリカがもっとも望ましいシナリオを選び取り、実際に実現することができたのは、このような核心にせまる対話の場があったからだと言われます。
(1991-92 Mont Fleur Scenario Exercise　モンフルー未来のシナリオ作りプロジェクト。詳しくは『社会変革のシナリオ・プラニング：対立を乗り越え、ともに難題を解決する』2014年〉

こんな場を日本で、地域で創っていきたい。